農業の機械化 2
シンプロットの機械に送り込まれた100万ポンドの農作物は約7分の1の重さ、つまり14万ポンドになって出てきます。
やがてアメリカは20世紀末に向って世界中に大量の食糧を提供することを可能にした農業革命を迎えるが、貯蔵や輸送が比較にならないほど安上がりの乾燥製品はそのなかで大きな役割を果たしたのです。
このような光り輝く未来も、はじめはトラブルの連続でした。
ジャガイモの乾燥はタマネギを刻む時と同じほど涙があふれるものとわかりました。
それは、やっかいで不経済な皮むきの工程のために、ほとんど儲けにはならないという失望の涙でした。
手でむけぼ法外なコストがかかり、機械を使えばイモがほとんど削りとられてしまい、どちらにしても結果は損失です。
新興のシンプロット帝国は、はじめて、ジャガイモの皮に滑ってつまずきかけたのです。
その時シンプロットが思いついたのは、ジャガイモをまずボイラーで煮て、その後で水圧をかけて柔らかくなった皮をはがすという方法でした。