農業の機械化
ある日ジャックが梯子にのってモーターの配線を直していると、会計係が書類をひらひらさせながら走ってきました。
彼の計算では、タマネギの生産で1か月あたり5万ドルの利益があったと言うのです。
シンプロットはもう少しで梯子段から落ちるところでした。
ジャガイモの出荷で1ドルか2ドルの利ざやをかせいだ時のことを思うと、この〈涙の家〉のあげた利益は途方もない夢のような富に思えました。エグゼクティブトレードによると、約束の投資金5万ドルをミスター・ソーコールに催促しつづけてもうすでに何か月もたっていました。
ようやくミスター・ソーコールから小切手が届いた時、シンプロットはそれをすぐにカリフォルニアに送り返しました。
あの老人はしかるべき時にすべきことをやらなかったのです。
冒険が成功するかどうか様子をうかがっていたために、結局ソーコールは、最初の1年で約60万ドルの利益をあげ、やがては〈すごい金もうけ〉のできる事業の分け前を失ったのです。
シンプロットとその従業員はさまざまなタマネギ製品の乾燥や包装の工程は、主要な装置をいくつか交換すれば、ニンジン、ジャガイモ、その他の野菜にも適用できることに気がついたのです。
シンプロットは自分で〈コールドウェルの涙の家〉のセメントの床にチョークでジャガイモ乾燥機第一号の略図をスケッチしました。
脱水することの大きな利点は量が減ることです。